対談 勇心酒造 徳山孝仁 × ROCCANIST 沼田憲孝

ROCCANISTに配合される米由来発酵成分「ライスライフ®エキス」。その開発元である勇心酒造とROCCANISTの関係は、30年近く前にさかのぼります。
「これまで」「誕生」「これから」の全三章でお届けします。

沼田憲孝と徳山孝仁の対談

左:ROCCANIST 代表取締役社長 沼田 憲孝 右:勇心酒造株式会社 代表取締役社長 徳山 孝仁

CHAPTER 1 これまで

出会いから、四半世紀を越えて

お米と発酵がつないだ、変わらない信頼

「生み出す力」と「伝える力」は、まったく別のものだった

—— 徳山さん、沼田さんとの出会いを振り返っていただけますか。

徳山 私どもは体にいい成分を生み出す力はあったんですけども、それを売ることとは全然違うんですよね。僕たちが生み出したものは、僕たちにとっては子どもみたいなものなので。

その良さを理解していただいて、世の中に発信してくださるパートナーは、私どもにとって必要な存在だったんです。そんな時に出会ったのが沼田社長になります。

語る徳山孝仁社長

勇心酒造株式会社 代表取締役社長 徳山 孝仁

「もう人生なんです」。ひとつの素材を30年追い続けて

—— 沼田さんは当時のことをどう振り返りますか。

沼田 徳山社長は「その素材が子どもだ」とおっしゃいましたけど、僕にとっては来年30年という、出会ってからの節目になりますので、もう人生なんです。

考えてみると30年近く、一つの素材(ライスパワー®エキス)のことをずっと思って追い続けてくるというのは、人間の人生の約半分、働く人生でいうと、ほぼすべてみたいなものなんですよね。

やってこられたのは、研究はもとより思想というか、それを作り出すまでの考え方に深い共鳴を覚えていて。それが最初も今も何も変わっていない。むしろ、より深くなっているというか。

「30年近く、一つの素材を追い続ける。
働く人生でいえば、ほぼすべてです」

語る沼田憲孝社長

ROCCANIST 代表取締役社長 沼田 憲孝

酒蔵にしかできない発酵。先代の情熱の源を探して

徳山 もともとは先代が社長業を継いだ時に、「お米にはもっと可能性があるんじゃないか」ということを研究し始めたのがスタートです。それが発酵という技術。発酵は米を米として扱う技術なんです。

それは酒屋にしかできない発酵という技術で、これまでにないものを生み出す。当時は全然分からないんですよね。ただ、その情熱だけは見ているわけなんです。

ずっと「この情熱の源って何だろう」と思いながら過ごしたのが、学生時代を通した経験です。

発酵技術について語る徳山社長

「発酵は、米を米として扱う技術なんです」

信頼して預けられる人は、そうそういない

—— 徳山さんご自身も、沼田さんの「人のための化粧品」(ライスフォース)の事業がどんどん大きく拡大していくのを、隣でご覧になっていました。

徳山 本当に信頼して預けられる方は、そうそういないんです。沼田社長は私どもの思いを大切にしてくださった、本当にかけがえのないパートナー。安心して何でも任せられる、そんな関係になっていったのかなと思います。

自分たちだけの力では花開かせることができない。そういったところをどんどん世の中に伝えていただいて、花開かせていただける。沼田社長とパートナーシップを結んで、私どもとしてはありがたかったと思っています。

「自分たちだけの力では、
花開かせることができない」

対談する両社長

お米と発酵がつないだ、四半世紀を越える関係。

CHAPTER 2 誕生

人から動物へ。お米と発酵の新しいかたち

ライスライフ®エキスとROCCANISTの誕生

「今はもうペットじゃなくて、家族ですから」

—— 沼田さんは新しい商品を作っていく上で、発酵成分を使ったエキスのイメージがあったのでしょうか。それはかなり初期の段階から?

沼田 そうですね。これを立ち上げる時は、もちろん申し上げました。自分もワンちゃんを飼っていて——シェットランドだったんですけれども、一緒に暮らしている以上、今はもう「ペット」という言葉じゃなくて、もう家族ですから。

人と同じ、ではなかった。犬猫のための発酵を編み出す

—— 人の肌とワンちゃん・猫ちゃんの肌は、同じようなものなんですか。

徳山 同じ哺乳類ですので、基本的な構造は一緒なんです。同じような効果が出るというのは、だいたい予想はついていたんです。ただ、逆に人と違うところも結構あるんですよね。

なので、その人と違うところに対して、新しい発酵方法を編み出さないといけなかった。ワンちゃん・猫ちゃん用に開発しないといけなかったんです。

発酵法について語る徳山社長

「そこに最適化するように、発酵法をチューニングしていく」

徳山 ワンちゃん・猫ちゃんの場合は、皮膚の生まれ変わりのサイクルがすごく短かったりするんです。表面のpHという環境も少し違っていて、そこに最適化するように発酵法をちょっとずつ変えて、チューニングしていくわけなんです。

人以上にワンちゃん・猫ちゃんの場合は、皮膚から分泌される成分——皮脂系の成分なんですけど——これが毛の方にスーッと移動していくんです。それで毛に艶が出てきたりするので。

「ワンちゃん・猫ちゃんはしゃべらない」からこそ

—— 詳しい状況を知らない者でも感じるのは、やはり「安心」でしょうか。

徳山 もちろん最終的には確かめないといけないんですけど、私どもはお米から微生物の力で新しいものを生み出しますので、基本的に人類が——この場合はワンちゃんたちが——出会ったことのない物質が生まれるわけではないんですね。

沼田 ワンちゃん・猫ちゃんはしゃべらないので、安全性に関しては、より気をつけないといけないと思うんです。

徳山 それぞれに要求されるものが違うという感じですね。例えば人だと、効くと分かっていたら多少感触が悪くても——。ワンちゃん・猫ちゃんの場合は、気に入らないものは一切拒否なので。そういう本能的な嗜好性も加味して研究・開発しないといけなかった、というのはあります。

「気に入らないものは、一切拒否なので」

「肉球が潤うものを、ずっと探していたんです」

—— お二人の情熱が注がれた商品がROCCANIST。現在は4つの商品展開ですよね。

沼田 時代背景とともに部屋飼いをするワンちゃんや猫ちゃんが増えて、そういうところをお父さん役でありお母さん役である人は、その子どもたちを見ているんだなと思ったんです。

その時に「肉球が潤うものを、ずっと探していたんです」と言われるんです。「これ、どうぞつけてみてください」とお渡しすると、「これです」という。

カサカサになったから悪いというわけじゃないんでしょうけど、老犬とかになると、滑ると関節を痛めると。なので、ある程度肉球が潤っていたりするとグリップがちゃんとする、というようなことを言われていて。

肉球ケアについて語る沼田社長

「お父さん役であり、お母さん役である人は、その子どもたちを見ている」

CHAPTER 3 これから

変わらないものを守るために

お米と発酵の可能性を、人と動物の未来へ

「勇心さんしかいない」と思った

—— ワンちゃん・猫ちゃんに対する新しいスキンケアの事業で、また再タッグを組むことになった。その時の思いを聞かせてください。

徳山 あらためて声をかけてくださったことは、本当に心強いし、胸が躍りました。

沼田 今回再スタートを切るにあたって、最初から徳山社長のところにもう一回門を叩こうという形ではなくて、自分の中でもいろんな状況があって、試行錯誤があって、いろんなものも見てきました。

一番最初に申し上げたとおり、自分の人生をかけてやっているつもりですので。今回この新しい領域のペットスキンケアに踏み出しましたけど、あらためていつも僕が思っているのは、二度目の人生を生かさせてくれているなと。なので、学校を卒業して就職して仕事を始めた時の気持ちと、今も全く同じでいます。

これからについて語る沼田社長

「二度目の人生を、生かさせてくれているなと思っています」

原点がずれていたら、ずっとずれる

—— ROCCANISTは5年後、10年後、どんな姿になっていると想像されますか。

徳山 私どもができるのは本当にものづくりだけなので、沼田社長がいて初めて花開くんだと思っています。

沼田 もったいない言葉で、照れるというか、本当に恐れ多いなと思います。徳山社長がいつもおっしゃるんですけど、原点がずれていたら、ずっとずれるんですよ。ボタンの掛け違いと言いますけど、本当にそんな感じだろうと思うんです。

勇心さんと組めるというのは、そこがないんですよ。だから、うまくいかないのはそれは僕らにあるということで、そこを世の中にアジャストしていくということかなと思います。

まずはちゃんとしたブランドとして認知していただいて、日本・海外を問わず多くのお客様に使っていただいている、そんな絵になっていたらいいなと思います。それを目指していきます。

「原点がずれていたら、ずっとずれるんですよ」

先代から続く、「用途開発」のひとつの形

—— 徳山社長、もし先代が今お隣に座っていらっしゃるとしたら、どんなふうにおっしゃったでしょうね。

徳山 先代もずっとエキスを開発していて、「用途開発」という言い方をよくしていたんですけどね。その一つの形が今実現していることは、先代の思いにも一致します。

確かに私と沼田社長のパートナーシップでもあるんですけど、基本的には先代と沼田社長のパートナーシップからスタートしているし、その時間も非常に大きいんです。そんな沼田社長がまた一緒にやってくれるのは、先代も喜んでいると思います。

先代について語る徳山社長

「その一つの形が今実現していることは、先代の思いにも一致します」

変わらないために、僕らが変わっていく

—— これからのビジョンをお聞かせください。

徳山 発酵すれば何かできるというよりも、発酵の特徴は原料以上のパワーは出ないんですよね。それだけのパワーがお米にはちゃんと眠っていると、今回もあらためて感じました。

米のポテンシャルを発酵で引き出すと、これがいろんなところで形になって、今回それが人だけではなくてワンちゃんにまでというのは——こういったことがもっともっとできたらなと思います。

沼田 僕は何度も申し上げているとおり、勇心さんの研究の誠実さと思想に惹かれて、ずっとやってきました。今後もこの気持ちは全然変わらないんですけど、哲学的な言い方みたいになりますけれども、そういった研究の誠実さ、それから思想は変わらない、守らないといけないものなんです。

これを僕らもきっちり守りながら——世の中はきっと変わっていくはずなんです。だから、それを守るために僕らが変わるというか、大事な誠実さとか思想を守る、変わらないために僕らが世の中にアジャストしていく。それが4年後、5年後だ10年後も残っていける会社になっていくんじゃないかと思っています。

「変わらないために、
僕らが世の中にアジャストしていく」

30年の年月を経て、また再びタッグを組む

—— お互いに一つのプロジェクトができるのは、お幸せですね。

徳山 本当に幸せです。おかしいんですけれども、幸せです。

沼田 こちらこそです。しっかり頑張りますので、ぜひともよろしくお願いします。

向き合う両社長

30年の年月を経て、再び一つのプロジェクトへ。

対談を動画で見る(全三本)

※ 本記事は対談動画全三本の内容を、読みやすさのために再構成したものです。発言は動画内の字幕に基づいています。
※ ライスパワー®エキス、ライスフォースおよびライスライフ®エキスは勇心酒造株式会社の登録商標です。